顧客とITベンダーの間に入り、システム構築や業務改革の支援をするのがITコンサルタントだ。前例に捉われない新しい提案を続けるために、日々の情報収集や顧客の話しを聞くコミュニケ―ション力が欠かせない。

 複雑だったり新規性が高かったりと、難易度の高いプロジェクトの支援に当たるケースが多いITコンサルタント。プロジェクト内での役割も、システム化計画の立案支援や、実際の導入作業の支援、導入後の活用支援など幅広い。

 アビームコンサルティングの岡田紘美氏は、データ活用の支援などを手掛けるBIセクターに所属している。現在は大手金融機関で情報系システムの構築プロジェクトの支援に、ユーザー側の立場で参画中。若手ITコンサルタント3人を率いて、要件定義の支援などを手掛けているところだ。

 ITコンサルタントは、顧客先に常駐し、顧客の要望をヒアリングして要件をまとめたり、実際にシステム構築を手掛けるITベンダーとの橋渡しをしたりして、新規業務や業務改善の提案などを担う。

 「ITコンサルタントにとって一番難しいのは、顧客に納得感を持ってもらうこと」(岡田氏)と言う。システム構築と異なり、ITコンサルティングの効果は、目に見えにくいものが多い。時間や工数が有限の中で、顧客の要求をどう実現していくのかの折り合いを考える。ここがITコンサルタントが評価されるポイントとなる。

 顧客が期待する成果物を作るために欠かせない能力の一つが「情報収集力」だ。「旧来型の仕組みをそのまま残すプロジェクトにコンサルタントは不要。様々な情報を吸収し、新しい知見や技術を顧客に還元していく役割が求められている」と岡田氏は話す。

 会社が組織的に収集する情報の活用に加え、所属する部署で勉強会を開いたり、プロジェクトに必要な情報を個人で集めたりして、新しいプラクティスや新しい業界についての知識を習得している。「付加価値のあるアウトプットを常に出すよう心がけている」(同氏)と言う。

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