三菱マテリアルは、高硬度鋼の旋削加工に向く立方晶窒化ホウ素(cBN)材種「MB8100」シリーズを開発した(図、ニュースリリース)。刃先交換チップ250型番で「MB8100」シリーズを選べる。従来のバインダーに比べて粒子が小さい「超微粒バインダー」を採用。突発的な欠損を防ぐとともに、安定した切削を可能にした。

図:「MB8110」シリーズを使った刃先交換チップ(出所:三菱マテリアル)
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 最大の特徴は、cBN焼結体に中粒cBNと微粒cBN、超微粒バインダーを配合した点にある。切削抵抗を受けた際、超微粒バインダーを含まない従来品の高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種「BC8100」シリーズでは力が直線的に進む。これに対して超微粒バインダーを含む「MB8100」シリーズは、力が放射状に分散するので、クラックが進展しづらく、突発欠損が起きにくい。

 「MB8100」シリーズは、耐摩耗性や耐欠損性が異なる3種類をそろえた。最も耐摩耗性に優れ、連続切削加工に適しているのが「MB8110」だ。耐摩耗性と耐欠損性のバランスに配慮した汎用タイプが「同8120」。「同8130」は最も耐欠損性が高く、不安定な切削状態や強断続切削加工に適用できる(表)。刃先交換チップ70型番で同8110を、122型番で同8120を、58型番で同8130を選べる。

表:新シリーズの推奨切削条件(出所:三菱マテリアル)
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 価格は、同8110製で切れ味優先の「FS」ホーニングを適用したチップ「NP-CCGW03S102FS」が4720円(税込み、以下同)、同8120製で汎用加工向けの「GA」ホーニングを適用したチップ「NP-VNGA160408GA2」が5216円。同8130製では、刃先強度優先の「TH」ホーニングを適用したチップ「NP-CNGA120408TH4」が9914円、汎用の「TA」ホーニングを適用したチップ「NP-TNGA160412TA6」が1万2798円とする。