最大5Mビット/秒対応の絶縁型CAN FDトランシーバーIC
[画像のクリックで拡大表示]

 米Texas Instruments(TI)社は、±5kVの絶縁耐圧を確保した絶縁型CAN FDトランシーバーIC「ISO1042」を発売した(ニュースリリース)。CANの物理層規格である「ISO 11898-2:2016」と「ISO 11898-5:2007」に準拠する。最大データ伝送速度は、クラシックCANの場合に最大1Mビット/秒、 CAN FD(フレキシブルデータレート)の場合に最大5Mビット/秒である。パッケージは、実装面積が5.85mm×7.50mmの8端子SOP。実装面積は、競合他社品に比べると35%小さいという。±70Vに対応したDC(直流)バス障害保護機能を搭載した。コモンモード電圧範囲は±30Vと広い。

 交流/サーボモーターの駆動や、太陽光発電用インバーター、プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)や分散制御システム(DSC)に向けた通信モジュール、エレベーター/エスカレーター、産業用電源装置などに向ける。このほか、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠した「ISO1042-Q1」も用意した。ハイブリッド車や電気自動車などに向ける。

 絶縁方式は、SiO2(二酸化ケイ素)による絶縁膜を使った容量結合である。最大反復ピーク電圧(VIORM)は1.5kV。最大動作絶縁電圧(VIOWMIOTM

 安全規格は、「UL 1577」や「DIN V VDE V0884-11」、「IEC60950/60601/61010」などを取得済みである。電源電圧は、絶縁層の一方の側(VCC1)が+1.71〜5.5V、もう一方の側(VCC2)が+4.5〜5.5Vである。パッケージは8端子SOPのほかに、実装面積が10.30mm×7.50mmの16端子SOPも用意した。動作温度範囲は−40〜+125℃。1000個購入時の米国での参考単価は、ISO1042が1.69米ドル、ISO1042-Q1が1.99米ドルである。評価モジュール「ISO1042DWEVM」と「ISO1042DWVEVM」も用意している。参考単価は49米ドルである。