Industry 4.0に向けた絶縁型RS-485モジュール
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 米Maxim Integrated社は、絶縁型RS-485/RS-422トランシーバーと絶縁型DC-DCコンバーターを1パッケージに収めたモジュール「MAXM22511」を発売した(ニュースリリース)。絶縁耐圧は2.5kVを確保した。特徴は、実装面積が9.35mm×11.5mmと小さい44端子LGAパッケージに封止した点にある。同社によると、「競合他社品に比べると実装面積を35%削減できる」という。さらに、デジタルアイソレーターや、RS-485/RS-422トランシーバーIC、トランス、トランスドライバーといったディスクリート部品が不要になるため、部品コストを削減できる。

 「Industry 4.0」を構成する工場内のエッジ端末に向ける。発売したモジュールをエッジ端末に搭載すれば、雑音が多い環境でも自己診断機能と自律処理機能を付加できるようになるとする。具体的な用途としては、FA機器やモーター制御機器、産業用IoT向けフィールドバス通信システム、プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)、HVAC(Heating、Ventilation、Air Conditioning)機器、電力メーター、ビルディングオートメーション機器などを挙げている。

 RS-485/RS-422トランシーバーは、「EIA/TIA-485」規格に準拠しており、全二重通信に対応する。最大データ伝送速度は25Mビット/秒。1つのバスに最大128個のトランシーバーを接続できる。+3.3V単一電源で動作する。この電源は、絶縁バリアー層で2分割されたUART側に供給する。ケーブル側には、絶縁型DC-DCコンバーターを介して+3.3V電源を与える。DC-DCコンバーターの変換効率は60%で、「競合他社品に比べると変換効率は約2倍と高い」(同社)という。絶縁バリアー層の最大反復ピーク電圧(VIORM)は630Vpeak。最大動作絶縁電圧(VIOWM)は445V。静電気放電(ESD)耐圧は、人体帯電モデル(HBM)において±35kVを確保した。サージ電圧に対する耐性は±10kVで、「IEC61000-4-5」規格に準拠する。

 安全規格は「UL1577」と「CSA Bulletin 5A」を取得申請中である。動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産を始めている。1000個以上購入時の米国での参考単価は7.00米ドルである。評価キット「MAXM22511EVKIT#」も用意している。米国での参考単価は125米ドルである。