カーオーディオ向け4チャネルのリニア・パワー・アンプIC
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 東芝デバイス&ストレージは、カーオーディオに向けた4チャネル構成のリニア・パワー・アンプIC「TCB702FNG」を開発し、サンプル出荷を開始した(ニュースリリース)。量産は、2019年第1四半期に始める予定だ。特徴は、リニア・パワー・アンプであるものの、効率が高い点にある。採用したリニアアンプ方式は、「クラスTB(Tied BTL)」である。同社によると、「クラスTB方式をさらに改善することで、0.5〜4W出力の実使用領域ではD級アンプと同程度の効率を実現した。このため消費電力は、一般的なAB級アンプに比べて最大1/5に低減できる」という。

 出力段はDMOSである。ハイサイドはpチャネル型、ローサイドはnチャネル型である。いずれもICに集積した。最大出力電力は45W。全高調波歪みは、0.4W出力のときに0.02%(標準値)。出力雑音電圧は60μVrms(標準値)。リップル除去率は60dB(標準値)である。I2Cバス経由で制御する自己診断機能を備えており、異常診断を実行できる。さらに、I2Cバスを使って、利得や時定数、検出機能の有効化などを設定できる。

 出力オフセット電圧を常時監視する機能や、+6Vクルージング動作に対応する機能(アイドリングストップ時の瞬低に対応)、出力誤接続保護機能、過電圧保護機能、減電圧保護機能などを備える。電源電圧は、アンプ回路部が+6〜18V、自己診断回路部が+7〜18V。パッケージは36端子HSSOP。動作温度範囲は−40〜+85℃。価格は明らかにしていない。