PALTEKは、東京理科大学発ベンチャーのイノフィス(本社東京)が開発した装着型バランサー「マッスルアッパー」の販売を開始した(図、ニュースリリース)。人手で重量物を扱う際に同バランサーを身に着けて作業することで、作業効率の向上や身体負担の軽減を図れる。

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図:「マッスルアッパー」の装着イメージ

 同バランサーは、背面のフレームに空気圧式のMcKibben型人工筋肉4本を内蔵。この人工筋肉の働きによって上体と上肢を引き上げ、重量物を腰部より高い位置まで持ち上げる、身体から離れた場所に置くといった作業を補助する。補助力は最大で140Nm。作業者が着用するだけで自分の腕や腰のように使えるのが最大の利点という。

 一般にクレーンやバランサーは固定した状態で使われるので、装置を上から吊り下げるためのレールを天井に設置したり、アンカーボルトを床に打って土台を固定したりする必要がある。それに対してマッスルアッパーは、レールや土台の設置工事が不要でコストを抑えられる上、操作のための習熟も要さない。このため、従来はバランサーを導入できなかった現場でも採用しやすい。

 本体の寸法は高さ920×幅830×奥行き310mmで、背面部の厚さは180mm。質量は8.1kg。人工筋肉には、コンプレッサーから0.8MPaの圧縮空気を供給する。空気の給排気を制御する電磁弁を稼働させるために、モバイルバッテリーを使う。