デジタル制御方式DC-DCモジュールの新ファミリー
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 ルネサス エレクトロニクスは、デジタル制御方式を採用したDC-DCコンバーターモジュールの新ファミリー「RAA210xxx」を発売した(ニュースリリース)。同期整流方式を採用した降圧型DC-DCコンバーターである。デジタル制御方式のPWM制御回路に加えて、ハイサイドとローサイドのパワーMOSFET、電源インダクター、受動部品を1パッケージに収めた。入力コンデンサーと出力コンデンサーを外付けすれば、降圧型DC-DCコンバーターが完成する。最大出力電流が異なる5製品を用意した。最大25A出力の「RAA210825」と、最大33A出力の「RAA210833」、最大50A出力の「RAA210850」、最大70A出力の「RAA210870」、最大25A×2チャネル出力の「RAA210925」である。いずれも入力電圧範囲は+4.5〜12V。+5Vや+7V、+12Vといった電源バスに対応する。FPGAやDSP、ASIC、メモリーなどに電力を供給するPOL(Point Of Load)コンバーターに向ける。具体的な用途としては、サーバーやストレージ層と、光ネットワーク装置、通信機器などを挙げている。

 発売したモジュールは、同社従来ファミリー「ISL827xM」に比べると、「使い勝手を高めると同時に、よりコストを抑えた製品」(同社)という。ISL827xMとの端子互換性を確保しており、「高度なデジタル制御が必要になった場合は、ISL827xMへのアップグレードが可能」(同社)という。

 フィードバックループの制御方式には、同社独自の「ChargeMode」方式を採用した。出力電圧範囲は、最大25A出力品と最大33A出力品、最大50A出力品、最大25A×2チャネル品が+0.6〜5V、最大70A出力品が+0.6〜2.5Vである。出力電圧の誤差は、全入力電圧範囲と全負荷変動範囲、全動作温度範囲に対して±1.2%と小さい。スイッチング周波数は296k〜1.06MHzの範囲で設定できる。変換効率は最大で96%が得られるという。デジタルインターフェースとしてPMBusを搭載した。これを使って、テレメトリーやシステムモニタリングが可能である。位相補償回路の設計は不要である。温度変化や個体差、経年劣化によって出力コンデンサーの特性が変化しても、安定した動作を維持する機能を搭載した。

 低電圧保護機能や過電圧保護機能、温度保護機能などを搭載した。いずれも故障情報のログ機能を備える。最大25A出力品と最大33A出力品のパッケージは外形寸法が19mm×17mm×3.55mmの58端子HDA。最大50A出力品と最大75A出力品、最大25A×2チャネル品は外形寸法が18mm×23mm×7.5mmの58端子HDAである。動作温度範囲は−40〜+85℃。1000個購入時の米国での参考単価は、最大25A出力品が18.38米ドル(税別)から、最大70A出力品が51.75米ドル(税別)からである。