自動車パワートレーンに向けた4チャネルのローサイドスイッチIC
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 独Infineon Technologies社は。自動車のパワートレーンに向けた4チャネル構成のローサイドスイッチIC「TLE9104SH」を発売した(ニュースリリース)。12V電源で動作するパワートレーンに向けたもので、最大5A(ピーク値)の電流を流すことができる。オン抵抗は+25℃において150mΩ(標準値)、+150℃において300mΩ(標準値)と小さい。このため「電力消費量を削減でき、CO2(二酸化炭素)排出量を減らせる」(同社)という。燃料噴射用アクチュエーターや、エンジンマネジメント用バルブやリレー、トランスミッション、バッテリー管理システムなどの制御に向ける。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。

 出力段には、4つのDMOSトランジスタを搭載した。電源電圧は+3〜5.5Vと、+4.5〜5.5V。出力のクランプ電圧は最小値が+50V、最大値が+60V。ターンオン時間とターンオフ時間はどちらも15μs(標準値)である。ICの制御と動作診断に向けて16ビットのSPI(Serial Peripheral Interface)を搭載した。4チャネルのローサイドスイッチそれぞれに、過電流と過熱に対する保護機能と、誘導性負荷駆動向けアクティブクランプ回路を搭載した。動作診断には、グラウンドへのショートや、オープン、バッテリーへのショートなどの負荷状態を検出して通知する機能を用意している。

 静電気放電(ESD)耐圧は、人体帯電モデル(HBM)で±2kV、デバイス帯電モデル(CDM)は±500Vを確保した。パッケージは、実装面積が約80mm2の20端子DSO。自動光学検査(AOI:Automated Optical Inspection)に対応する。動作温度範囲は−40〜+150℃。すでにサンプル出荷と量産出荷を始めている。価格は明らかにしていない。