富士フイルムは、FUJIFILM SonoSiteの超高周波超音波画像診断装置「SonoSite Vevo MD」を、富士フイルムメディカルを通じて2019年6月12日に発売した。標準価格は、本体と専用プローブ「UHF70」のセットで税別7200万円となる。

 超音波検査は患者の身体的負担が少ない低侵襲の検査として注目されており、身体内部の検査に加えて、体表付近の組織の検査にも用いられている。体表付近にある組織は微細な構造を持つことから、高解像度な検査画像が求められる。一般に超音波画像は周波数が高いほど解像度が高くなる。しかし周波数の高い超音波プローブを製造するには高度な微細加工技術が必要なため、周波数30MHz程度のプローブを実現するにとどまっていた。

周波数の違いによる超音波画像の見え方の比較(出所:富士フイルム)
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 Vevo MDは、FUJIFILM SonoSiteが長年培ってきた、独自の超音波プローブ製造技術と超高周波超音波を採用した超音波画像診断装置である。これにより、最高周波数70MHzの超高周波プローブと35ミクロンの高解像度を実現した。直径0.5mm以下の末梢血管や小さな腫瘍など、体表付近(体表から深度1cm程度)の微細組織構造を、鮮明かつ高精細な画像で観察できる。

 特に、顕微鏡下で行う手術「スーパーマイクロサージャリー」が行われる形成外科領域でのニーズに応え、リンパ浮腫の外科治療においては、切開前に吻合(ふんごう)に適したリンパ管・静脈の位置の特定や狭窄(きょうさく)の有無などの状態評価が可能になる。

 皮膚移植においては、手術前に移植や吻合に適した皮膚・血管を確実に探すことができ、術後は移植された皮膚の生着状態を継続的に観察できる。また、最高周波数46MHzのプローブもラインアップし、46MHzのプローブでは体表から深度2.4cm程度のより深部を観察できる。

 FUJIFILM SonoSiteのハイエンドPOC(Point Of Care)向け超音波画像診断装置「X-porte」と同様に、19型の観察用スクリーンを搭載する。さらに、操作パネルには画面タッチでの操作に対応する12.1型の全面タッチスクリーンを採用し、シンプルかつ迅速な操作による効率的な診断を可能にする。

超高周波超音波画像診断装置「SonoSite Vevo MD」(出所:富士フイルム)
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