ルネサス エレクトロニクスは、産業用マイコンの新製品「RX72Mグループ」のサンプル出荷を開始した(ニュースリリース)。RX72Mは、同社独自の32ビットCISCコアをベースにしたマイコン「RX」のハイエンド製品となる。

ルネサスの産業用RXマイコン製品群と新製品。新製品は一番上のRX72Mである。同社の図
ルネサスの産業用RXマイコン製品群と新製品。新製品は一番上のRX72Mである。同社の図
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 新製品の最大の特徴は、RXマイコンとして初めて、産業イーサネット通信用の「EtherCATスレーブコントローラー」を内蔵したことである。また集積したCISCコアは、最新の「RXv3コア」であり、高い演算能力を持つことも特徴だとする(関連記事)。同コアは240MHzで動作し、演算性能は1396CoreMarkである。小型産業用ロボットのモーター制御や、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)、リモートI/O、産業用ゲートウエーなどに向けて最適設計していて、システムの高性能化と部品点数の削減、装置の小型化を実現するという。

新製品のRX72Mの機能ブロック図。ルネサスの図
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 RX72Mは、RXマイコンで最大という1MバイトのSRAMと、2バンク構成で最大4Mバイトのフラッシュメモリーを集積している。1Mバイトの大容量SRAMにより、TCP/IP、Webサーバー、ファイルシステムといったメモリー使用量の多い複数のミドルウエアを、外付けメモリーなしで高速実行できるという。さらに、OPC UA(OPC Unified Architecture)など将来の機能拡張にもメモリーの追加なしに対応が可能だとしている。

 電源電圧範囲は2.7~3.6V。動作温度範囲は-40~+85℃または-40~+105℃。パッケージは224ボールLFBGAまたは176ボールLFBGA、176ピンLFQFP。2019年9月末から量産受注を開始する。