ロームは、自己診断(BIST:Built-In Self Test)機能を搭載した電源監視IC「BD39040MUF-C」を発売した(ニュースリリース)。同社によると、「電源監視ICに自己診断機能を搭載したのは業界初。既存の電源システムのシーケンスを変更することなく、電源監視IC自身の故障の予兆を検出し、それを外部に通知できる。このため、より安全なシステムを構築できる」という。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード1」に準拠する。機能安全規格「ISO 26262」においてASIL-B以上が求められる用途に向ける。具体的な応用先は、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転などに向けたセンサーやカメラ、電動パワーステアリング、パワートレイン用電子制御ユニット(ECU)などの電源システムを挙げている。

自己診断機能を搭載した電源監視IC。ロームのイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 電源監視機能は、電圧監視(パワーグッド信号出力とリセット)と周波数監視(ウォッチドッグタイマー)という2つの機能で構成した。電圧監視は4つの電源レール(チャネル)に対応する。過電圧検出と低電圧検出の誤差は±3.0%。リセットのオフ時間は10msである。出力形式はオープン-ドレイン。ウォッチドッグタイマーはウィンドウ型で、監視周波数は外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。

 電源電圧範囲は+2.7〜5.5V。パッケージは、外形寸法が3mm×3mm×1mmと小さい16端子VQFN。ウェッタブルフランク構造を採用する。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでにサンプル出荷を始めている。サンプル価格は500円(税別)。量産は、2019年8月に月産10万個規模で開始する予定だ。