韓国・現代自動車(Hyundai Motor)は2019年4月15日、スイスの水素メーカー、H2 Energyと合弁契約を締結したと発表した。欧州で水素モビリティーによるエコシステムを構築するための企業「Hyundai Hydrogen Mobility」を協同で設立する。

(写真:Hyundai Motor)
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 Hyundaiは、2020年までに1600台の燃料電池トラックを新会社に納入する。新会社は、ほとんどの燃料電池トラックをH2 Mobility Switzerland Associationの会員企業にリースする。H2 Mobility Switzerland Associationは、スイスで水素モビリティーの確立および普及促進をするための共同プラットフォームとして2018年に設立された。スイスで水素供給ステーションの全国ネットワークを作ることを目標に、輸送および物流企業、水素ステーションの運営企業のほか、水素モビリティーに関連する様々な企業が参加している。

 新会社は、スイスで水素を製造、供給する子会社を通じて水素の販売事業に参入することを計画しており、他の欧州諸国への参入も視野に入れる。ディーゼルトラックに対する税金が今後増えると予想されるスイスでは、水素燃料電池トラックの需要が増加すると見込まれる。Hyundaiは新会社設立により、スイスを水素燃料モビリティー普及の拠点と位置づけ、長期的には欧州の燃料電池車市場でリーダーになることを狙う。欧州で燃料電池商用車の需要を満たすために生産を拡大した後、韓国と米国を含む世界中で燃料電池商用車事業を開始するという。

 H2 Energyは、水素の生産と供給、水素ステーション、燃料電池車の調達、水素関連のエンジニアリングなど水素エコシステム全体に渡る様々な知識やノウハウを有する。同社は今回の合弁契約で燃料電池トラック事業を支援し、水素燃料電池車の運用に関連するエコシステムを創出するという。