米Maxim Integrated(マキシム)は、IoT機器向けの1チップセキュリティー監視ICとして「MAX36010」と「MAX36011」を発表した(日本語ニュースリリース)。競合製品と比較して20%のBOMコスト削減と60%の開発期間短縮が可能としている。

 新製品は主に3つの機能を備える。暗号鍵の生成と保存、タンパー検出である。これらの機能を実現するために、鍵生成用の真の乱数発生器(TRNG)、AES/RSA/ECDSA/DES/3DS/SHA-1/SHA-224/SHA-256に対応した暗号化アクセラレーター、バッテリーバックアップの高速消去機能付き不揮発性セキュアーSRAM(NV SRAM)、タンパー検出用センサーなどを集積している。

 今回の新製品のICは、通常時は、TRNGで鍵を生成し、証明書などと共にNV SRAMに保存する。タンパーを検出した場合は、1μs以内にNV SRAMの内容を消去すると共に、バッテリーバックアップされたレジスターに攻撃を受けた時間と攻撃の種類を記録する。NV SRAM内のデータはAES-128で暗号化してから、SPI/I2C/UART経由でホストのプロセッサーに転送される。

 3.3V単一電源で動作する。バッテリー・バックアップ・モードにおける消費電流は750nA未満だという。MAX36010とMAX36011の違いは暗号化機能にある。MAX36010はAESおよび3DES用の対称鍵生成に対応する。一方、MAX36011はAES、3DES用の対称鍵生成、およびRSA、ECDSA用の非対称鍵生成の両方をサポートするという。

 MAX36010とMAX36011は40ピンTQFP封止で提供される。現在、量産出荷中だが、価格などは未公表である。また開発キットとして「MAX36010EVKIT」が用意されるが、こちらも価格は未公表。