米Synopsys(シノプシス)は、同社のCPUコア「DesignWare ARC EMプロセッサ」を集積したSoCのアプリケーションソフトウエア開発に向けて、評価ボードの「DesignWare ARC EM Software Development Platform」を発表した(日本語ニュースリリース)。ARC EMは低消費電力をウリモノにしたCPUコアで、IoT/センサーフュージョン/音声認識などのアプリケーションを狙っている。

今回の新製品。Synopsysの写真
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 ARC EMには機能が異なる複数の製品がある(関連記事)。今回の評価ボードにはFPGA(米XilinxのKintex-7)が搭載されており、そこにARC EMコアを実装することで、ARC EMファミリーのさまざまな製品に対応が可能である。評価ボードにはFPGAのほかに、16MバイトのPSRAM、16Mバイトのフラッシュメモリー、9軸モーションセンサー、MEMSマイクロホン、WiFi(IEEE 802.11 a/b/g/n)・Bluetooth無線通信モジュール、A-D変換器、microSDカードスロット、USBなどの各種インターフェースのポートなどが搭載されている。さらに、拡張用に複数種類のコネクターを備える。具体的には、Pmod、Arduino、mikroBUSのコネクターが用意されている。このほかに50ピンの汎用ピンヘッダーもある。

複数のICを搭載。CPUコア本体はFPGAに実装する。Synopsysの写真
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新製品の機能ブロック図。Synopsysの図
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 新製品の評価ボードには、特定のARC EMコアに最適化したソフトウエア(platform package)が付属する。このソフトウエアはWeb経由でダウンロードしてから使う。主な機能は次の4つ。(1)ARC EMコアをFPGAに実装するためのビットストリーム(暗号化機能あり)、(2)ARCコア用IDEの「MetaWare」向けのコンフィグレーションファイル、(3)ARCコア用のフリーRTOSやソフトウエアスタック群の「embARC Open Software Platform」に向けたヘッダーファイル、(4)ユーザーガイドである。

platform packageが用意されたコアの例。Synopsysの表
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 現在、新製品の「DesignWare ARC EM Software Development Platform」は独Trenz ElectronicのWebショッピングページから注文ができる。記事執筆時点の価格は699.00ユーロ(税・送料込みで831.81ユーロ)となっている。