米Microchip Technologyの子会社である米Microsemi(マイクロセミ)は、FPGA設計環境「Libero SoC」をversion 12.0に更改した(ニュースリリース)。最新のFPGAに対応したほか、設計機能を向上させた。

FPGAの開発フロー。左端がFPGA本体の設計環境「Libero SoC」。Microsemiのイメージ
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 Microsemiは買収などにより開発元が異なる複数のFPGAを持つが、Libero SoC version 12.0はこれらFPGAの最新製品をすべてサポートするという。具体的には、低消費電力なミッドレンジFPGA「PolarFire」(関連記事1)、放射線耐性が高いFPGA「RTG4」(関連記事2)、CPUコア混載FPGA「SmartFusion2」(関連記事3)、低消費電力なローエンドFPGA「IGLOO2」の最新製品に対応可能である。一方で130nmプロセスで作る古いFPGA製品(ProASIC3、RT ProASIC3、ProASIC3E、ProASIC3L、IGLOO、IGLOOe、IGLOO +、Fusion)やSmartFusionには対応していない。これらのサポートは、version 11.9 SP2以前のバージョンのLibero SoCで行うという。

 Libero SoC version 12.0は以前のバージョンに比べて、設計機能が向上したとする。例えば、配置配線の処理時間は25%短縮した。タイミング解析の処理時間は60%、電力解析の処理時間は20%それぞれ短くなったという。また、設計したFPGA上の回路の動作周波数(Fmax)は平均で4%向上する。特にPolarFireに向けて最適化したようで、例えば、DDRコアのFmaxは最大30%が上がるとのことである。

 Libero SoC version 12.0には、米Synopsys社の論理合成ツール「Synplify Pro」と米Mentor, A Siemens Businessの論理シミュレーター「ModelSim」が統合されている。設計入力には「SmartDesign」と「System Builder」という2つのツールやHDLが使える。

「SmartDesign」の実行画面例。Microsemiのイメージ
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「System Builder」の実行画面例。Microsemiのイメージ
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 今回Microsemiは、PolarFireの量産品の出荷が始まったことも発表した。LE(Logic Element)数が約100Kの「MPF100T」、同約200Kの「MPF200T」、同約300Kの「MPF300T」の量産品が入手できるようになったという。