「異能」ともいえる際立った能力や実績を持ち、まわりから一目置かれるエンジニアを1カ月に一人ずつ取り上げ、インタビューを掲載する。今月取り上げるのは、プログラミング教育の普及を目指すNPO「みんなのコード」の代表理事である利根川裕太氏。ネット印刷サービス「ラクスル」の立ち上げに関わったことでも知られる。今回は、プログラミング教育に関する有識者会議での議論やみんなのコードでの取り組みなどを聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経 xTECH/日経NETWORK


(前回から続く)

 小学校のプログラミング教育必修化を受けて設置された有識者会議では、みんなのコードの取り組み内容を発表しました。有識者会議は2016年4月から3回程度開催されました。

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 会議では、小学校でプログラミング教育をすることに関して「なぜやるのか」「どうやるのか」「どのようなことに気をつけるのか」について参加者で議論しました。

 例えば、「JavaScriptが書けるようになりましょう」といった目的設定は小学校にはなじみません。このことを「コードを書けるようになることは目的としない」と表現しました。特定のプログラミング言語を覚えることを目的とするのではなく、もっと汎用的、抽象的な思考力のほうに目を向けましょうということをその会議として打ち出したのです。

 英語の「computational thinking」を和訳して「プログラミング的思考」と表現しました。「コンピュータは社会で役立っているもので、人間が命令を組み合わせて作る」「世の中を良くするためにそれを使う」ということを教えるのです。

 私が会議で主張したのは「なぜプログラミング教育をする必要があるのか」ということです。今後、コンピュータが社会に与える影響はますます大きくなるので、それをきちんと捉えなければなりません。子供に教え込むというよりは、「どのようにすれば子供にそうした考え方が身に付くのか」というアプローチになります。

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