IoT(Internet of Things)の進展やデジタル化によるデータ流通量の増大に伴い、「エッジコンピューティング」に注目が集まっている。エッジコンピューティングとは、従来のクラウドコンピューティングによるデータの集中管理とは異なり、利用者に近いネットワークのエッジ(周縁部)でデータを処理するモデルだ。

 エッジコンピューティングは、大きく三つの構成がある。ひとくくりにエッジコンピューティングと書くと実態を見誤りかねないので整理しよう。

1.エッジデバイス

  • スマートフォンやウェアラブルなど人間が身につける機器などユーザーが使うデバイス
  • 家電やスマートスピーカー、監視カメラ、センサーなどのローカルデバイス
  • ロボットやドローン、自動車、工作機械の制御装置、発電機などの特定エリアにある機器

2.カスタマーエッジ

  • 工場内やビル内、ブランチオフィスなどのユーザー側の拠点にあるサーバーなどの機器

3.ネットワークエッジ

  • ボックスや基地局、スモールセル、電話交換設備、無線LANのアクセスポイントなど通信ネットワークに設置された機器
  • CDN(コンテンツ配信ネットワーク)のキャッシュサーバー
  • 利用者から近いエリアにある中小規模のクラウド接続点/コロケーションなどのエッジマイクロデータセンター

 この構成によりクラウドインフラ全体の障害やネットワーク遅延などの影響を軽減できる。データ処理のリアルタイム性や高信頼性が要求されるサービスを実現するために最適な構成といえる。

 エッジコンピューティングが広がった背景には、デバイスの小型化や消費電力、低コスト化がある。データ処理用のCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理半導体)の搭載による高速な機械学習や画像処理可能なデバイスの高度化も、その利用拡大を後押しする。

相次ぎ登場するエッジコンピューティングのサービス

 エッジコンピューティングを標榜したサービスやソリューションが相次いで登場してきた。

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