人手不足から派生する業務負担の軽減や長時間労働削減など「働き方改革」を実現する手段として、RPA(Robotic Process Automation)に注目が集まっている。

 RPAとはソフトウエア型ロボットによる業務自動化の取り組みのことである。RPAを導入して、これまで社員が実施していた業務の一部をソフトウエア型ロボットに置き替えようとする企業が相次いでいる。RPAによって、社員を付加価値の高い業務にシフトさせられるという効果を期待できる。

 MM総研は2018年6月、国内大手・中堅企業1029社の情報システム部門と企画部門を対象に実施したRPAの導入状況にかかわるアンケート調査結果を公開した。これによると、RPAを「本格的に活用済み」が6.1%、「テストまたは部分活用済み」が15.6%であるという。これらを合わせたRPA活用率は21.8%となっている。

 さらに、活用以降を示した「活用予備軍」もRPA活用率と同数の21.8%あるという。これらを足し合わせると43.5%がRPAの活用に前向きであり、RPA市場の成長を期待できる結果となっている。

 RPAを実現するためのツールは、国内外から相次いで登場している。有名な海外製RPAツールとしてはグローバルシェアトップの英Blue Prism社が提供する「Blue Prism」や、米UiPath社が提供する「UiPath」、米国RPA市場シェアトップの米Automation Anywhereの「Automation Anywhere」などがある。日本製品では、RPAテクノロジーズの「Biz Robo!」やNTTアドバンストテクノロジの「WinActor」などがある。

 RPAツールが多様化してきた中で、企業は悩みに直面している。例えば、自社の業務規模や業務内容に合わきそせ最適なRPAツールを選定できないことや、RPAツールを導入したものの機能が自社業務に合わず、期待した自動化ができないことなどだ。そういった状況を踏まえITベンダーは、RPAの導入コンサルから構築運用までの支援サービスやソリューションを展開する動きを加速させている。

 アビームコンサルティングは「RPA業務改革サービス」を立ち上げ、トライアルで導入する対象業務の洗い出しやロボット化の可否を簡易で判定するなどのコンサルティングサービスを展開している。RPAツールのトライアル導入による有効性を検証し、効果を確認した上で、本格導入までの一連の流れを支援していく。

 アビームはRPA業界をリードする取り組みも実践している。2018年7月31日には、RPA総合プラットフォーム「RPA BANK」を運営するセグメント社と、国内における「RPA市場の動向実態」の調査結果と分析結果を発表した。本調査によると、RPAの導入実績はメーカーが37%、サービス業が25%、金融と情報・通信が13%であるという。幅広い業種でのRPA導入が進んでいることを裏付けている。

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