クラウドやIoT、AI(人工知能)などのデジタルテクノロジーを活用してビジネスを変革・創出する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に取り組む企業が、産業を問わず増えている。その核となるのが、データの収集・蓄積・分析などを統合的かつ戦略的に進める「データマネジメント」である。

 企業がDXを推進するには、多種多様なデータからの価値創出が早道となる。ここからビジネスの効率化や変革、顧客エクスペリエンスの向上、さらには収益源となるビジネス創出に結び付けていく。企業内にあるデータを新たな資源ととらえ、かつての「石油」になぞらえる例もよく目にする。

 企業では、多種多様なデータが生成され蓄積されてきた。社内ITシステムのログデータや顧客との取引データ、さらには各種アプリケーションからのデータなどである。

 さらに企業が扱うデータの範囲が広がっている。IoTの普及に伴って、工場の機器制御情報など、従来は取得が難しかったデータが加わってきた。データベースに格納しやすい構造化データだけでなく、画像や音声、動画など構造定義を持たない「非構造化データ」を扱う例も増えている。これらのデータ量は増大し、社内外とデータをやり取りするネットワークを流れるトラフィックも増加する一途だ。

 しかも多くの企業で、データが分散している。事業部門が自部門内にデータを囲い込む「データのサイロ化」によって、企業全体としてデータを活用できない例も多い。

データ駆動型のハイブリッドクラウド/マルチクラウドの選択

 戦略的なデータマネジメントのために欠かせないのが、データ活用のためのIT基盤である。「クラウドファースト」を実践する企業が増えているが、現実にはオンプレミスシステムやパブリッククラウド/プライベートクラウドなど、複数のIT基盤をハイブリッドな環境で運用しているケースが多い。

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