ユーザー企業が情報システムを導入・移行する際に、クラウドサービスの採用を優先的に検討する「クラウドファースト」が浸透している。「デジタルトランスフォーメーション」というキーワードの広がりを受け、ユーザー企業がデジタル化を推進するのに当たって、その基盤にクラウドを採用する動きが顕著となっている。

 クラウドサービス市場は、今後さらなる拡大が予想されている。調査会社のIDC Japanが2018年10月に発表した「国内パブリッククラウドサービス市場予測」は、2018年の国内パブリックラウド市場を6663億円と推定し、2022年には2017年の2.8倍に当たる1兆4655億円に達すると予測している。

 パブリッククラウドサービスの市場成長の背景にあるのは、IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)などの技術の進化だけではない。クラウドネイティブ基盤に対する需要の高まりが大きく作用する。

 パブリッククラウドで市場をリードしているのは、アマゾンウェブサービス(Amazon Web Services、AWSを提供)やマイクロソフト(Microsoft Azureを提供)、グーグル(Google Cloud Platform、GCPを提供)などの外資系ハイパースケールクラウド事業者だ。加えて、Alibaba Cloudを提供する中国のアリババなどの中国勢がAPAC(アジア太平洋)地域を中心に大きくシェアを拡大し、上位のハイパースケールクラウド事業者を追いかける。

 IDC Japanが2018年11月に発表した「国内プライベートクラウド市場予測」によると2017年国内プライベートクラウド市場は4223億円の規模という。2022年には2017年の4.9倍となる2兆851億円に達すると予測している。

 上に示した2017年と22年の予測を比較すると、パブリッククラウドとプライベートクラウドの市場規模が逆転している(予測では2021年時点で逆転する)。現状ではパブリッククラウドの市場規模のほうが大きいが、将来性ではプライベートクラウドがパブリッククラウドを上回るのだ。

 その背景にあるのが、基幹システムの「オンプレミスシステムからクラウドへの移行」である。

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