この道20年選手になろうとしているプロマネの宇佐木さん。プロジェクトは炎上してばかり。宇佐木さんがボトルネックになってしまうことも多く、時間短縮のために、自分の仕事を振れるような人材を検討しているようです。

宇佐木 もう限界だから、募集しようと思う。

SE虎岡 正社員?バイト?

宇佐木 最初はバイトで入ってもらって、その後良さそうだったら社員になってもらう。

SE虎岡 どういう人を募集するの?

宇佐木 本当は、即戦力でプロマネをやれる人がいいけど、トラちゃんも忙しそうだから、SEの人も欲しいよね。あと、資格を持っているとありがたいよね。コンペでもハッタリが効くし。

SE虎岡 資格は早くウサさん取りなよ。プロマネ歴が長いから、簡単に受かるでしょ。

宇佐木 …………(何回か受けたけど、勉強してないから落ちたとは言えない)

SE虎岡 でも、即戦力でプロマネってなかなか良い人来ないよね。募集かけても、応募が少ないし、来ても一週間で辞めちゃう人とか、学生に毛の生えた程度の人とか、一から教えてくださいみたいな人も多いし。

宇佐木 そうなんだよねぇ……。初日から遅刻してくる人も居るし。

SE虎岡 それより、プログラマ取るのはどう?やっぱり、社内のプログラマが少ないのは問題だよ。特に、メインプログラマは、ずっと外注の荒川さんに頼っているし。彼も「そろそろ誰か育てないんですか」って言ってたよ。

宇佐木 荒川さんもそういうこと言うんだ。

SE虎岡 最近は平行して別案件を開発することも多いし、社内のプログラマも入れ替わりが激しいから、負担になってるみたいだよ。

宇佐木 じゃあ、プログラマも募集しよう!あんまり下手な人を採用すると、荒川さんに迷惑だから、最低でも、埴原君レベルは欲しいね。田沼さんくらいあるともっと良いね。

SE虎岡 最低でも埴原君ってのは中々難しいよ……。今までだって、ズブの素人か、コミュニケーションに問題ある人か、出社しなくなる人しか来てないよ。

宇佐木 そうすると、荒川さんの仕事をなかなか置き換えられないね。

SE虎岡 これまでの求人媒体だけだと不安だから、他にも増やしてみようと思うけどお金かかるしね。どこかに良い新人が落ちてないのかなあ。

宇佐木 ……!そうだ!鹿野君、友達に誰か良い人居ない?

鹿野(PM補佐) 友達は文系が多くて、プログラマはいないですね。

宇佐木 うーん。

図14-1 こういう人はぜひ我が社に応募して欲しい
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 「こういう人が欲しいよね」「なかなか良い人が来ないよね」。

 どこの会社でも聞く会話です。中小企業の9割で、こういう言葉が交わされているのではないでしょうか。現状では、「能力が高くて、コミュニケーション能力がある」人は、大企業に行ってしまい、中小企業で採用するのは難しいです。 就職氷河期やIT産業の黎明期には、中小企業でも良い人材を獲得できました。しかし、労働人口が減少していく状況では、既に難しくなっており、今後はますます大変になると考えるべきでしょう。

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