最近のパッケージ導入でプロジェクトマネジャーを務めるのは、ユーザー企業のユーザー部門の担当者になりつつある(図3)。ユーザーの言うことを基にITエンジニアがシステムを組むスクラッチ開発と異なり、パッケージ導入はユーザーが主体となってシステムを組み上げていく必要があるからだ。
現状の業務を変更する部分も多くなるため、タイムリーな意思決定が求められる。そのためにも、ユーザー部門のメンバーがプロジェクトの主体となり、情報システム部門やITベンダーのサポートを受けながら、パッケージを導入する体制が望ましい。
一昔前のパッケージ導入プロジェクトは、情報システム部門に加え、ITベンダーのSEやITコンサルタントなど多くのメンバーがプロジェクトに参画していた。各メンバーが手分けをし、営業や工場、経理といったユーザー部門の要件を聞き出し、システムに実装するのが一般的だった。この場合、ユーザー部門はITコンサルタントに要件を伝えるだけで済むが、ITコンサルタントの費用がかかる。この方法ではパッケージ導入のメリットであるコストの抑制が実現できない課題があった。
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