採用活動において、企業と求職者との相性の見極めは重要なテーマだ。互いに条件をすり合わせて入社を決めたはずが、いざ働き始めてからミスマッチに気づくことは珍しくない。人材関連の業務にITを活用する「HR(Human Resource)テック」の分野では、AI(人工知能)などの技術を使ってこうしたミスマッチを防ぐサービスが相次いで登場している。

 マッチングの材料としてクイズを使うのが、「mitsucari(ミツカリ)」。大阪に拠点を置くベンチャー企業、ミライセルフが2016年2月2日にサービスを開始した。

 クイズは全50問。「映画などで共感して泣いてしまうことが多いか」といった自身の性格に関する設問や、「仕事は結果で評価されたいか、プロセスも重視してほしいか」のように仕事に対する考え方を問う設問がある(画面1)。米カリフォルニア大学バークレー校で社会心理学を研究するキャメロン・アンダーソン教授が監修した。

画面1●mitsucariのクイズの例
(出所:ミライセルフ)
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 これらを通じて、「キャリア志向性」「ソーシャルスキル」「パーソナリティ」「論理的思考力」を導き出す。キャリア志向性なら、「結果重視か過程重視か」、「個人志向かチーム志向か」などの傾向が分かる。パーソナリティについては「外向的か内向的か」「快楽主義か禁欲主義か」などが判定される。

 mitsucariの利用企業は、人材募集に応募してきた求職者にこのクイズを解いてもらう。同時に、自社の従業員にも同様のクイズを実施する。自社で既に活躍している人材の傾向をつかんだうえで、求職者がそれに適合するかを判定する(画面2)。

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画面2●クイズの回答を基にしたマッチング結果。青が求職者、オレンジが既存社員の傾向を示している。
(出所:ミライセルフ)

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