※この記事は日経NETWORK 2012年9月号の特集記事です。分解対象の機種の一部は古くなっていますが、今でも役立つ内容だと判断し、掲載しました。

 ルーターは、IPパケットを転送するネットワーク機器である。インターネットを構成する基本的な装置として、スイッチと並び非常に重要な位置を占めている(図2-1)。

図2-1●使い方に応じて様々な種類があるルーター
ユーザーに近いところに置かれるのは、ブロードバンドルーターやアクセスルーターだ。通信事業者やプロバイダーのネットワークでは、エッジで多数のユーザーを収容するエッジルーターや、それらを束ねて大量のトラフィックをさばくコアルーターがある。写真は、本特集で分解して内部を見たルーター。
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 現在のルーターは、利用する場所や役割によって2分化している。

 一つは、個人ユーザーの自宅や企業の拠点をインターネットにつなぎ込むための小型ルーター。個人ユーザーが主に利用するのは、FTTHやADSLなどのブロードバンド回線で接続するブロードバンドルーター(BBルーター)である。企業の拠点をインターネットにつなぐルーターは、アクセスルーターやWANルーターと呼ばれる。

 もう一つは、プロバイダー(ISP)や通信事業者が自社のネットワークを構築し、サービスを提供するための大型ルーターだ。基本的にはシャシー型となる。このタイプのルーターはさらに、エッジルーターとコアルーターに分けられる。

 当然、企業ネットワークやデータセンターの内部でもIPパケットをやり取りする必要はある。現在その役割は、前回までで取り上げたレイヤー3スイッチが主に担っている。

 今回は「BBルーター/アクセスルーター」を分解し、その仕組みを見ていく。

▼ブロードバンドルーター
家庭向けのインターネット接続用ルーターとしては、ISDN回線を利用したISDNルーターなども以前は使われていた。

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