IoTシステムの開発には、幅広い技術領域の知識が求められる。ただし書店に並ぶ書籍は数十点。自分に合うものを選ぶのは大変だ。そこでPART4では、編集部が厳選した良書5冊を紹介しよう。

 「マイコンボードと温度センサー、通信モジュールを組み合わせたガーデニング向けの簡易温度管理システム」「全世界に点在する数十カ所の工場向けの大規模遠隔監視システム」。

 規模は大きく異なるものの、二つのシステムはいずれも「IoTシステム」だ。注意したいのは、こうしたIoTシステムを開発するには、非常に幅広い技術領域の知識を求められる点。例えば前者のシステムでは、組み込みソフトや通信に関する知識が問われる。一方の後者のシステムでは、工場内のFA(Factory Automation)向けの機器制御やビッグデータ処理、ロボットや人工知能(AI)といった知識が不可欠だ。つまりIoTシステムの開発に当たっては、規模にかかわらず広く深い知識を身に付けなければならない。

 そこで活用したいのが、IoT関連の書籍だ。ここ数年で、既にIoTに関連する技術書やビジネス書は数十点刊行されている。これらの書籍を効率よく使うことで、IoTシステムの構築に必要な知識を素早く習得できる。

 ただし難しいのは、数多くある書籍の中から自分に合う最適な書籍を選べるかどうか。手当たり次第に幅広く読んでもよいが、多忙なITエンジニアなら良書を選んで深く読み込みたい。そこでPART4では、編集部が厳選した5冊を取り上げ、どんな知識を習得する際に役立つかを紹介しよう。

 図1に挙げたのがその5冊だ。IoT関連書籍を「技術」と「ビジネス」の2軸で分類している。

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