前編に続き、米アドビ システムズのクロスチャネルキャンペーン管理ソリューション「Adobe Campaign」のマーケティング責任者マチュー・ハノーズ(Mathieu Hannouz)氏のインタビューを掲載する。Adobe Marketing Cloudのソリューションの一つとなったAdobe Campaign(旧Neolane)が持つ、他のマーケティングオートメーション(MA)製品との違いのほか、BtoB企業のマーケティングと営業の連携などについて聞いた。

(聞き手は松本 敏明=ITproマーケティング、
記事構成は冨永 裕子=ITアナリスト)


米アドビシステムズCross-Channel Communicationsシニアエバンジェリストのマチュー・ハノーズ氏
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Adobe Marketing CloudがBtoBとBtoCを区別していない理由

マーケター向けのMA製品を提供している競合他社に目を転じると、BtoC企業向けの製品とBtoB企業向けの製品を提供しているケースが少なくない。アドビが二つを区別せずに、Adobe Campaignとして単一の製品で対応しているのはなぜなのだろう。

 ハノーズ氏はこの疑問に「消費者と企業(担当者)のコミュニケーションに違いはないため」と答える。同氏によれば、旧Neolane時代からクロスチャネルを念頭に置いて製品開発をしていたが、BtoBとBtoCの違いは意識していなかったという。「もちろん、BtoBとBtoCのマーケティングでは、内部のプロセスが違うことには注意を要する」(ハノーズ氏)。

 もう一つの理由となるのは、現在のアドビのビジネスモデルとの関連だ。アドビの主力製品は、クリエイター向けの「Creative Cloud」とマーケター向けのMarketing Cloudがある(さらにDocument Cloudもあるが省略)。前者のビジネスプロセスがどちらかというとBtoCに近いのに対し、後者のものはBtoBに近い。

 ハノーズ氏は、「ネオレーン社を買収する前のAdobe.comのサイトでは、クリエイター向けとマーケター向けの両方で、他社のBtoC向け製品とBtoB向け製品をそれぞれ使用していた」という。買収後は他社製品の利用をやめ、Adobe Campaignに統一したという。

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