「三世代消費」を理解し、祖父母の孫のための消費を取り入れよう
[画像のクリックで拡大表示]

 10代の消費を考えたとき、忘れてはならないのが「三世代消費」、つまり祖父母の孫のためのモノの消費、または共に過ごすことによって生じるシニア世代の消費だ。三菱総合研究所調べ(2015年8月)によると、三世代消費の金額はおよそ3.8兆円にも上り、最近注目されている訪日外国人旅客による国内消費2兆円(2014年)の約2倍に当たる規模となっている。

 10代は可処分所得が少ないので、ほしいものも必ずしも当人が買うとは限らない。以前、10代女子は恋人におねだりして買ってもらうという「おねだり消費」についてご紹介した。同様に、可処分所得が少ない10代の消費促進を狙う場合、祖父母世代までを視野に入れると可能性が広がる。

 実際、内閣府の「平成24年度団塊の世代の意識に関する調査結果(概要版)」によると、「自由にできるお金があったら何に使いますか」という問に対して、「子や孫のための支出」との回答は全体の4番目と多くなっている。

 三世代消費を取り込むためにはどうすればいいのか。ティーンマーケティングの延長線上にある三世代消費を考えていこう。

祖父母世代にもFacebookは通用するか?

 ところで、祖父母世代にもネットやSNSを使ったマーケティングは有効なのだろうか。祖父母世代の利用率のネットやスマホなどの利用率と共に、利用状況について見ていこう。

 ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査2014」(2014年9月)によると、SNSを利用している割合は、50代は49.0%、60、70代は38.0%となった。若者層に比べるとまだ低いが、実はかなりの割合がSNSを利用しているのだ。続いて「実際に利用しているSNS」について聞いたところ、Facebookが25.8%でトップ。続いてLINE(16.2%)、Twitter(15.5%)、mixi(7.3%)などとなった。最近は、三世代でFacebookに登録していたり、孫が連絡用に祖父母にLINEを設定したり、使い方を教える例も多いと聞く。

 総務省統計局の「家計消費状況調査」で総世帯のうち世帯主が高齢者の世帯について、1世帯当たり1か月間のネットショッピングでの支出総額の推移をみると、2013年は2065円となり、2002年からの11年間で4.3倍に増加している(図1)。また、ネットショッピングを利用した世帯割合の推移をみると、2013年は9.9%となり、2002年からの11年間で5.2倍に増加している。ネットショッピングは若者だけのものではなく高齢者層でも利用しており、ネットストアも販促する甲斐はありそうだ。

図1●1世帯当たり1カ月間のネットショッピングの支出総額およびネットショッピングを利用した世帯割合の推移
出典:総務省「家計消費状況調査結果」
[画像のクリックで拡大表示]

次ページ以降は日経 xTECH Active会員(無料)の方のみお読みいただけます。