18歳以上の米国人の、2013年6月時点でのデジタル端末利用時間をPCとモバイルに分けて見ると、PCが49%でモバイル端末が51%だった。若干、モバイルの利用時間が上回ってはいるが、ほぼ拮抗している。つまり当時は、文字通りPCとモバイルを“半々”の割合で利用していたといえるだろう。

 しかし3年が経過した現在、その割合は大きく変わっている。2016年9月に米comScoreが発表した『The 2016 U.S. Mobile App Report』によると、現在のPCとモバイルの利用時間の割合は、PCが33%に対して、モバイルが67%。つまり「デジタルへの接触時間」の3分の2はモバイルを利用している状況になっている。

 これは、米国のデジタルメディア(上位1000メディア)のユーザー規模の伸びからも分かる。この数値は2年間で36%増加したが、その内訳はPCユーザーが4%減少したのに対して、モバイルユーザーは81%増と急激な伸びを見せている。

 このデータをもっと深く掘り下げていくと、モバイルシフトの現実がより明確に見えてくる。モバイルの利用時間のうち、スマートフォンアプリが占めている割合は約74%。つまりデジタルへの接触時間の約半分はスマートフォンアプリが占めているという。

 特に18~24歳の年齢層では、この傾向は一層顕著なものとなる。デジタルへの接触時間の60%以上がスマートフォンアプリによって占められているという。

 一方でPCは22%でしかない。さらに最近の1年間では、55~64歳の年齢層でスマートフォンアプリの利用時間が急激に伸びている。2015年6月の時点では1カ月当たり40時間程度だった利用時間が、2016年6月の調査では55時間となっていた。対前年比37%増という数字を見せている。

 モバイル、特にスマートフォンアプリへのシフトが際立ってはいるものの、実際に利用するアプリは固定化しつつあるのが現状だ。今回の調査でも、ほぼ半数(49%)のユーザーは「過去1カ月でダウンロードしたアプリ数」を「ゼロ」と回答している。

 その固定化しているアプリだが、上位をFacebook、Facebook Messenger、YouTube、Google Mapsといったおなじみのアプリが占めている。このラインアップは2年前とあまり変わっていないどころか、トップ10はFacebook、Google、Amazon、Pandoraと、さらに絞られている(参考記事:「アプリで広がるモバイルマーケ、Facebookの重要度高まる」)。ちなみに米国でここ最近、急速にユーザー数を伸ばしてきたSnapchatは13位となっていた。

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