“これからのデジタルマーケティング”を語る上で、「AI(Artificial Intelligence = 人工知能)」は、必要不可欠なキーワードの一つといっていいだろう。これまで様々なマーケティング業務で、マーケターが自分自身で手を動かさざるを得なかった煩雑な作業が、AIによって省力化かつ効率化される。さらに全体のパフォーマンスの向上まで期待できるとすれば、それはまさに魅力的なソリューションとなるだろう。

 企業のマーケティング業務へのAI導入は、非常に大きな期待を集めている。米Amplero社が2017年7月に、北米のB2C企業150社のシステム導入の意思決定者を対象に実施した調査からもその傾向は見える(編集部注:調査結果は個人情報の登録後に閲覧可能)。

 回答を見るとAIに対する期待は高く、86%の企業が「AIは自分たちのビジネスに対して何らかの価値をもたらすであろう」とした。そして78%の企業は、「2018年中にAIプラットフォームを新規導入、もしく既に導入されているプラットフォームの拡張に踏み切る」と回答した。

 具体的に「AIにやってもらいたい業務」として多く挙がったのが「顧客へのメール配信時に最適なコンテンツをピックアップしてもらう」というもので全体の39%だった。また30%が「AIにコンテンツを生成してもらう」と回答している。

 既にAIによるコンテンツの自動生成などは始まっており、これらを提供する事業者も増加傾向にある。そしてこういったツールが、CMS(Content Management System)と連携すると、コンテンツ生成からサイトへの公開までの一連のフローが、(完全ではないが)限りなく自動化されるようになる。サイト更新に人手を介さず、短時間で大量のコンテンツを公開できる時代もすぐそこに来ているのだ。

 だが、これは一方で新たな問題を生み出している。AIによってコンテンツが自動生成されるようになるということは、スパムやフェイクニュースを大量に生み出せることも意味している。

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