こうすれば、どんなPCでもモバイル通信できるんですが……。
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 PC不振の理由の1つとして、スマートフォンの普及が挙げられます。また、スマートフォン普及の理由としては、モバイルインターネット、つまり、どこでもインターネットにアクセス可能という点が挙げられることが少なくありません。だとしたら、PCにも携帯電話のネットワークを使った「モバイル通信機能」を付ければ、と考えるのは普通のことです。

 しかし、そういう製品はあまり多くありません。特に、スマートフォンが登場し、普及し始めた2007年から数年間の間は、モバイル通信機能を搭載したPCはごくわずかしかありませんでした。「歴史にIFは禁物」といわれますが、まずは、なぜPCにモバイル通信機能が搭載されにくかったのかを考えてみることにしましょう。

 iPhoneが登場した2007年、あるいは最初のAndroidであるT-Mobile G1が登場した2008年のころ、Windowsは2006年に出荷されたVistaでした。Vistaの開発は2001年にスタートしたものの、開発プロジェクトが破綻、2004年にプロジェクトを再開します。これにより、出荷が2006年に遅れてしまいました。Vistaは、Windows系ではじめて、モバイルPCをターゲットに含めました。マイクロソフトは、XPまでのWindowsはデスクトップをターゲットに開発していました。これをOEMメーカーが改良してモバイルPCに搭載していたのです。このため、たとえばバッテリーメーターや電力管理機能などは、メーカーごとに違うものになっていました。

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