A10ネットワークスの「Thunder TPS」は、大量のアクセスでサーバーを応答不能にするDDoS攻撃への対策となるネットワーク機器である。DDoS攻撃に該当するトラフィックを検知したり、DDoS攻撃のトラフィックをブロックしたりできる。製品としての特徴の一つは、専用ASIC(国定用途向けIC)によるハードウエア処理やマルチプロセッシング構成など、ハードウエアレベルで高速化を図っていること。

A10 Thunder TPSのラインアップ
(出所:A10ネットワークス)
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 直近では、ハイエンドモデル「Thunder 14045 TPS」と、ローエンドモデル「Thunder 840 TPS」を追加している。ハイエンドモデルのスループット性能は330Gビット/秒、パケット処理数は4億4000万パケット/秒と、既存のハイエンドモデルに比べ、約2倍の性能を確保した。一方、ローエンドモデルのスループット性能は2Gビット/秒、パケット処理数は150万パケット/秒であり、性能を低く抑える代わりに「1000万円を切りたい」(同社)と価格を抑えた。

 直近ではさらに、ローエンド向けとして、サーバー仮想化ソフトの上で動作する仮想アプライアンス型のモデル「vThunder TPS」も用意している。ライセンスはスループットに応じて変わり、1Gビット/秒、2Gビット/秒、5Gビット/秒の3モデルで構成する。動作環境となるサーバー仮想化ソフトは、VMware ESXiまたはHyper-V。

 2017年内には、Thunder TPSユーザーに向けた新たなサポートサービスも提供する。ユーザーは、DDoS攻撃を受けた際に同社に相談すると、対処方法を調査して指南してもらえる。また、DDoS攻撃の脅威情報を定期的に提供するサブスクリプション(購読)型のサービス「A10脅威インテリジェンスサービス」も提供する。Thunder TPSがDDoS攻撃を検知するルールの形に落とし込んで配信する。

Thunder TPSの概要
用途と機能大量のアクセスでサーバーを応答不能にするDDoS攻撃への対策となるネットワーク機器。DDoS攻撃に該当するトラフィックを検知したり、DDoS攻撃のトラフィックをブロックしたりする
特徴の1つ専用ASIC(国定用途向けIC)によるハードウエア処理や、マルチプロセッシング構成など、ハードウエアレベルで高速化を図っていること
ラインアップ構成ハードウエアアプライアンスは、ローエンドのThunder 840 TPS(スループット2Gビット/秒)からハイエンドの「Thunder 14045 TPS」(300Gビット/秒)まで、全7モデルで構成
仮想アプライアンス「」も用意(契約帯域は1Gビット/秒、2Gビット/秒、5Gビット/秒)
価格(税別)ハードウエアアプライアンスのローエンドモデル「Thunder 840 TPS」で「定価1000万円を切りたい」(A10ネットワークス)という価格。すぐ上位のモデル「Thunder 3030S TPS」は1300万円から
発表日2016年10月24日(ローエンドモデル「Thunder 840 TPS」とハイエンドモデル「Thunder 14045 TPS」)
出荷日2016年11月末(ローエンドモデル「Thunder 840 TPS」とハイエンドモデル「Thunder 14045 TPS」)