エーティーワークス(A.T.WORKS)の「Store-Box Air」は、秘密分散技術を用いてファイルを3つに分割し、それぞれを国内のクラウド事業者が提供しているオブジェクトストレージに保存するゲートウエイ機器である。ファイルサーバーのバックアップ用途などに適する。さらに、エンドユーザーが対話型でファイルを出し入れするための専用のWeb画面も提供する。

Store-Box Airの概要
(出所:エーティーワークス)
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 イノベーション・ファームが開発した秘密分散ソフト「分散PortKey」を、Linuxを搭載した小型パソコン「QBOX-210S」(台湾クアンマックス製)の上にプリインストールしたアプライアンス機器である。国内3社のオブジェクトストレージ(IDCフロンティア、さくらインターネット、ニフティ)にデータを分割保存する設定が施してあり、オブジェクトストレージの利用料をセットにして提供する。

 業務サーバーから見たStore-Box Airは、オブジェクトストレージである。Store-Box Airに対してHTTP/HTTPSでファイルを出し入れすると、Store-Box Airの内部で秘密分散技術によって3分割され、国内3社のオブジェクトストレージに保存される仕組み。

 Store-Box Airが備える秘密分散技術の特徴は、情報の秘匿性と冗長性を両立させていることである。3つに分割した欠片のうち1つが漏えいしても、漏えいした1つの欠片から原本を復元することはできない。一方で、システム障害などによって3つの欠片のうち1つが失われても、残りの2つの欠片が揃えば原本を復元できる。

 A.T.WORKSは、秘密分散技術を採用した別製品として、NASヘッド機器の「Blessta(ブレスタ)」も提供している。こちらは、Store-Box Airとは秘密分散技術のエンジンソフトが異なっており、すべての欠片が揃わない限り復元できない仕様となっている。

Store-Box Airの概要
用途と機能ファイルを秘密分散技術を用いて3つに分割し、それぞれを国内のクラウド事業者が提供しているオブジェクトストレージに保存するゲートウエイ機器
構成要素■秘密分散ソフト「分散PortKey」(イノベーション・ファーム開発)
■小型パソコン「QBOX-210S」(台湾クアンマックス製)
■国内3社のオブジェクトストレージ(IDCフロンティア、さくらインターネット、ニフティ)
使い方と仕組み業務サーバーから見たStore-Box Airはオブジェクトストレージである。Store-Box Airに対してHTTP/HTTPSでファイルを出し入れすると、Store-Box Airの内部で秘密分散技術によって3分割され、国内3社のオブジェクトストレージに保存される仕組み
Store-Box Airが備える秘密分散技術の特徴情報の秘匿性と冗長性を両立させていること。3つに分割した欠片のうち1つが漏えいしても、漏えいした1つの欠片から原本を復元することはできない。一方で、システム障害などによって3つの欠片のうち1つが失われても、残りの2つの欠片が揃えば原本を復元できる
価格(税別)オブジェクトストレージ3社分の利用料を含んで月額2万8000円(バックアップ容量100Gバイト)から。初期費用は3万円
発表日2016年9月15日
出荷日2016年9月28日