セゾン情報システムズの「HULFT IoT」は、IoTデバイスのデータを安全かつ確実に収集する、という目的に合ったファイル転送ソフトである。産業機械の稼働ログの収集や監視、請求・課金が発生するスマートメーター、防犯カメラなど、安定したデータ収集が求められるミッションクリティカルな用途に向く。現状のIoT通信で使われているHTTPSやMQTTといった転送プロトコルよりも、安全かつ確実にデータを転送できるという。

HULFT IoTの概要
(出所:セゾン情報システムズ)
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 既存のHULFTをベースに開発した。ファイル転送プロトコルは、文字コード変換などのIoT用途に不要な機能を省いているが、HULFTプロトコルをそのまま流用した。送達保証、エラー検知と再送信、暗号化、圧縮などの機能を利用できる。ファイル転送の前後にジョブを実行するジョブ連携機能も備える。

 ソフトウエアは、IoTデバイス側で動作しデータを送信するエージェントソフト「HULFT IoT Agent」(WindowsまたはLinux)と、クラウドやデータセンターで動作しデータを受信するマネージャソフト「HULFT IoT Manager」(WindowsまたはLinux)で構成する。エージェントのデータを収集する使い方が主になるが、マネージャからエージェントにデータを描き戻すこともできる。

 既存のHULFTと比べてプロトコルが簡素化されていることから、エージェントのサイズ(フットプリント)は、約3Mバイト(Windows版)と約2Mバイト(Linux版)と小さい。外部接続したIoTセンサーのデータをクラウドに転送するIoTゲートウエイ装置など、比較的非力なパソコンでも動作する。また、IoTデバイスをWindowsやLinuxで開発する際の組み込みにも適する。

 マネージャ機能は、IoT向けに新規にGUI画面を開発した。既存のHULFTソフトウエアをそのまま同こんした上で、複数のエージェントからのファイル収集を一元管理するための専用画面を実装している。

 ライセンスも新調した。100台規模の大量のデバイスからデータを収集する用途で使えるように、IoT向けのライセンスを用意した。既存のHULFTは買取ライセンスでサーバー1台当たり30万円からだが、HULFT IoTでは1カ月単位で利用でき、エージェント100台で月額10万円である。

HULFT IoTの概要
用途と機能IoTデバイスからデータを安全確実に収集するためのファイル転送ソフト
製品の位置付けファイル転送ソフト「HULFT」をベースに、IoTデータの収集用途に開発したソフト。IoTに不要な機能を省略したほか、大量デバイスを一元管理するGUIを追加した。ライセンスも整備した
アーキテクチャファイル送信側のエージェントと、ファイル受信側のマネージャで構成する(マネージャからエージェントへのファイルの書き戻しも可能)。エージェントはIoTデバイスやIoTデバイスゲートウエイで動作する。マネージャはクラウドやデータセンターで動作する
エージェントの稼働OSWindows、Linux
マネージャの稼働OSWindows、Linux
エージェントの動作を保証する主なIoTゲートウエイ装置(順次拡大予定)Armafillo-IoT(アットマークテクノ)
Century Systems(センチュリー・システムズ)
Device Gateway(たけびし)
OpenBlocks IoT BX1(ぷらっとホーム)
Liverock Technologies(ライブロックテクノロジーズ)
価格(税別)通常サポートは、エージェント100台で月額10万円(サポート時間帯は平日9:30-17:00)
24時間サポートは、エージェント100台で月額10万円(サポート時間帯は24時間265日)
発表日2016年9月9日
出荷日2016年9月16日