UIテストの自動化サービス「Autify(オーティファイ)」が日本上陸を果たした。AIで画面の変更点を検出し、テストスクリプトを自動で変更する機能を備える。

 「テストスクリプトのメンテナンスを自動化し、エンジニアがソフトウエアを作ることにより集中できる環境を提供したい」。こう話すのは、AI(人工知能)を活用したUIテストの自動化サービス「Autify」を開発した米Autifyの近澤良社長だ。同社は2019年3月1日、限定したユーザーにAutifyのサービスを提供開始した。

 Autifyはテストスクリプトのメンテナンス作業を効率化するために開発されたサービスだ。画面上のボタンの位置や配色、ボタンに記載されたテキスト、リンク先などを数値化して保持しておく。あるボタンが変更されると、AIで数値を比較し、変更箇所を特定する。確認画面には、前回のテストからの変更箇所がハイライト表示される(図1)。

図1●AIが画面の変更点を判断する
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テストスクリプトを自動修正

 ボタンの位置だけを変更したといった場合は、画面で移動前と移動後の位置を確認する。エンジニアが正しく変更を認識できていると判断し、図1の画面右下にある「成功として保存する」ボタンを押す。これでテストスクリプトが自動的に修正され、新しい画面のテストに対応できる。わざわざエンジニアがテストスクリプトを書き直す必要はない。

 AutifyのAIは、分類などに向く決定木分析などの機械学習アルゴリズムで実装している。これよって、Webアプリの画面上の変更を監視し、影響のあるテストスクリプトを変更に合わせて自動修正する。

 テストスクリプトをコーディングする必要もない。AutifyのWebサイトからテスト対象のWebアプリを起動し、テストしたい手順を手作業で実行する。すると、操作したテスト手順のデータがAutifyのサーバーに送られ、手順に対応したテストスクリプトを自動生成する。この機能は2019年4月から提供予定だ。

 近澤社長はAutifyを開発した理由を「短期間で何度でもUIテストを実行できるテスト自動化ツールを使うと、テストスクリプトのメンテナンスに時間が割かれてしまう。この問題を解決したかった」と話す。

 Autifyの価格はテスト回数によって決まり、月額5万円(税別)から。正式リリースは2019年6月を予定。それまでは、審査を通ったユーザーだけが使えるクローズドベータ版という位置付けである。