米オムニチャージ(Omnicharge)は、機能の多さが特徴のモバイルバッテリーと関連ソリューションを提供するメーカー。同社は電源の確保に課題を抱えるユーザーに対し、どのような解決策を提供していくつもりなのか。ウォンCEOに聞いた。(聞き手は山崎 洋一=日経 xTECH)

多数あるモバイルバッテリーの中で、オムニチャージの製品にはどのような特徴があるのか。

米オムニチャージ(Omnicharge)のジェイソン・ウォンCEO
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 モバイルバッテリーの「Omniシリーズ」は、一般ユーザーからプロフェッショナルまで幅広い層をターゲットにしているが、プロフェッショナルユースを前提としている。

 最初に出した「Omni 20」は、容量2万100mAh。出力と入力、温度、残量などを表示する小型画面を設けている。USBポートからの出力に加えて最大100WのACコンセントによる出力に対応しており、さまざまな機器で利用できる。「バレルポート」と専用ケーブルを使うと、Omni本体を約3時間で充電したり、SurfaceやMacBook Pro/Air(MagSafe 2を採用したモデル)などのノートPCを充電したりできる。USB Type-Cと変換するケーブルも用意している。

 2018年7月には、ACコンセントがなく、USB PDに対応するUSB Type-Cポートを2つ搭載した「Omni 20 USB-C」を発売した。2つのUSB Type-Cポートからの出力の合計は最大100W、 1つのポートからの最大出力は60Wとなる。入力は最大45W、本体を充電中に他の機器に給電もするパススルーにも対応する。この他、下位モデルの「Omni 13」がある。

米オムニチャージの「Omni 20」
(出所:米オムニチャージ)
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ユーザーからは、どのような要望が寄せられているか。

 「ACコンセントが少ない」という問題を、既にご存知かもしれない。大学が顕著なのだが、最近は1人のユーザーがノートPCやスマートフォンなど2~4台のデバイスを持ち歩くようになってきた。そのため教室、図書館、カフェテリアなどでACコンセントが足りなくなってきているのだ。

 こうした問題への対応策として、追加のコンセントを取り付ける方法もある。だがそのためには工事が必要だし、一時的に部屋を閉鎖することになればコストが相当かかってしまう。こうした背景があり、ユーザーからは充電ステーションを作ってほしいという要望が寄せられていた。

 それならOmniシリーズを充電して貸し出したほうが楽だろうと考えて、2018年8月に充電ステーションの「Omnicharge Power Station」(ステーション)を発売した。この装置は、Omnichargeを最大10個挿すことができ、その全部を3時間で充電できる。また、Wi-Fiによるインターネット接続と、BluetoothによるOmnichargeとの通信に対応している。そして、当社が提供するクラウドサービス(ステーション利用企業向けに有料で提供)を通じてOmnichargeの動作をロック/アンロックすることが可能になっている。ロックされたOmnichargeは、電源を供給できない。

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