「電子ノート」と銘打った手書き端末を手がけるシャープ。2017年10月に発売した新機種「WG-S50」は、どのようなユーザー層と用途を狙っているのか。また手書きに対応するスマートフォンやタブレットが出てきているなか、こうした専用機の持ち味とは何か。製品企画担当者の大槻氏に聞いた。

(聞き手は山崎 洋一=ITpro

「電子ノート」とは、どのような狙いで発売した製品か。

シャープ IoT通信事業本部 パーソナルソリューション推進部 大槻 隆志係長
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 2017年10月に発売したのは5代目で、初代は2013年1月に発売した。

 当時、手帳を使っているユーザーや、手書きでメモを残したいというユーザーが結構いることが分かった。「ブギーボード」や「ポメラ」など、メモを取れる電子文具は既にあり、この分野は伸びていくのではないかと考えた。当社もPDAの「Zaurus(ザウルス)」から脈々と手書きの文化を培ってきていたので、手書きの「電子ノート」を出してみることにしたのが発端だ。

 ターゲット層は、ちょっとメモを取ったり、商談でメモを残したりするビジネスユーザー。こうした人々は手書きをするし、デジタルグッズも使うからだ。このターゲット層は今も変わっていない。

 購入者にアンケートを取って回答者の属性を見たところ、40~60代の男性が中心ということが分かってきた。若い人たちは手書きというよりは、スマホでメモまでしてしまうことが多いのではないかと思う。

シャープの電子ノート「WG-S50」
(出所:シャープ)
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電子ノートというが、画面(6型、600×800ドット)はメモ帳より広くノートより狭い。どのような理由で、このサイズにしたのか。

 サイズはシステム手帳をイメージしている。システム手帳は中身を継ぎ足していきながら使うが、その中身を電子化したイメージだ。

 当初この製品はノートを電子化したものだった。その後、「持ち歩くならスケジュール帳機能もあった方が便利ではないか」という話になり、2013年12月に発売した製品(3代目に当たる)でスケジュール帳を加えた。好評だったので、4代目と5代目もスケジュール帳を付けている。

 この端末はメモ帳のように書けるが、「ノート」を何冊も作成して保管できる。なので、メモ帳よりはノートに近い。

 紙と違ってどれだけ書いてもかさばらないことや、バッテリーが30日(カタログ値)持つこと、電源をオンにしたあとすぐに書けることなどが評価されていると思う。

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