写真●資生堂 グローバルICT部 デジタルイノベーショングループ グループマネージャー 木村公紀氏(中央)、同 情報企画部 森原佳乃子氏(左)、資生堂ジャパン ビジネスシステム部 石田尚嗣氏(右)
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 資生堂は、新・情報分析基盤「B-NASS+」の本格運用を2016年1月に開始した。前身に当たる「B-NASS」をベースに、処理性能を引き上げるとともに、顧客管理システムを統合した。同社 グローバルICT部 デジタルイノベーショングループ グループマネージャー 木村公紀氏は、4000人を超える営業担当者が「データを“見る”段階から“分析”へ踏み込める」と期待を寄せる(写真)。社員全員がマーケティングに関わる“全員マーケッター”という目標に向けて要となるシステムである。

 これまで、2008年に稼働させたB-NASSの上に、数千の店頭POSからデータを集め、データ分析を行ってきた。年を経るごとに、POSデータが増え、それに伴って性能不足が顕著になってきた。業務要件が複雑化してきたことも、レスポンスが悪くなってきた一因だ。営業担当者は、データを範囲指定して売り上げ情報を検索するが、条件は得意先ごとに異なる。

 B-NASS+は、最新のハードウエアや技術を取り込み、性能向上を図った。「B-NASSで15分から20分かかっていた分析処理が、5秒で済むようになったケースもある。営業担当者はバイヤーと商談しながら、データ分析するようなことが可能になった」(資生堂ジャパン ビジネスシステム部 石田尚嗣氏)。作業待ちの時間が無くなることで、年間で3億から4億円の人件費削減につながる見込みだ。

 DBサーバーは、CPU「POWER8」を搭載したUNIXサーバー「IBM Power System S824」を採用。その上で稼働するOracle Databaseは、4ノードのクラスタ構成(Oracle Real Application Clusters)を組み、性能と可用性を確保した。Oracle DBが備えるインメモリーで並列処理を行う「In-Memory Parallel Query」も活用することで、さらに10倍くらい高速になったという。 

 ストレージには、オールフラッシュストレージ「IBM FlashSystem 840」を導入し、ディスクI/Oを高速にした。システム刷新に先立つ事前調査で、ディスクI/Oがボトルネックになってることが分かっていたからだ。

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