「我々は非常に素晴らしいおもてなしと料理のディナーを用意し、『ごちそうします。どうぞお越しください』と招待している。招待に応じるかどうかは、相手に任せるしかない」。

 日本オラクルのフランク・オーバーマイヤーCEO(最高経営責任者)は2017年12月に開催された記者会見で、「パートナーのクラウドシフトをどう促すのか」という質問に対し、こう回答した。記者会見は日本オラクルのクラウドサービスを紹介するイベント「Oracle CloudWorld Tokyo 2017」の会場で行われたものだ。

 オーバーマイヤーCEOの言う「非常に素晴らしいディナー」とは、オラクルが提供するクラウドサービスと、その導入を支援するためのパートナー向けのプログラムのことを指す。オーバーマイヤーCEOは「パートナー企業には、当社の社員と同じレベルのクラウドの知識を持ってほしい」と話しており、そのために充実したパートナー支援策を用意しているという。

日本オラクルのフランク・オーバーマイヤーCEO(最高経営責任者)
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 冒頭のオーバーマイヤーCEOの発言を直接的な表現にすれば、「日本オラクルは、パートナーがクラウドシフトを実行するために、十分な支援体制を用意している。またオラクルが提供するクラウドサービスにも自信がある。いよいよパートナーが、オラクルのクラウドのパートナーになるかどうかを決める段階に来ている」ということになる。

 このオーバーマイヤーCEOの発言を聞いて、記者は少し驚いた。いじわるな見方をすれば「クラウドシフトをしないパートナーは美味しいご飯は食べられない、つまり、これまでと同様の支援を日本オラクルから受けられない」とも取れる。かなり踏み込んで、パートナーにクラウドシフトを促していると言える。

素晴らしいかどうかの判断は難しい

 これまで日本オラクルのデータベース(DB)などのミドルウエアを販売していたパートナーにとって、オラクルのクラウドが「非常に素晴らしいディナー」かどうかは、現時点では正直、判断が難しい。

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