「天気への関心が高い一般の方々と一緒に天気予報を作るという取り組みを、ウェザーニューズは10年前から進めてきたわけですが、その一つの“完結形”を見たのかなって思っているんですよ」。

 ウェザーニューズの石橋知博執行役員はそう言って、興奮気味に筆者に語り始めた(写真1)。ここ数年は米国拠点に駐在している石橋執行役員が「ぜひお話ししたいことがあるので、一時帰国している11月中旬に会えないだろうか」と、広報担当者を通じてわざわざ連絡をくれたのだ。筆者は早速、千葉市にあるウェザーニューズの幕張本社に向かった。久しぶりに再会するや、石橋執行役員は一気に語り出した。

写真1●ウェザーニューズの石橋知博執行役員
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 「この10年、スマートフォンの普及のタイミングとも重なって、一般の方々に『今の空の写真を撮って報告してください』とお願いする『ウェザーリポート』を続けてきました。おかげで全国各地の天気をより詳しく知ることができ、気象の情報量は格段に大きくなったんです。当社の気象予報士がウェザーリポートを参照するのは、すっかり定着しています。そこで今後は、さらに一歩踏み込んだ取り組みに駒を進めてみようと思ったのです。それは、天気マークを一般の方々に提案してもらおうというものです」。

 こうして今を遡ること約1年前の2015年11月、ウェザーニューズはちょうど10周年を迎えた「みんなで作る天気予報」の新たな試みとして、「プロジェクトicon(アイコン)」をスタートさせた。

天気マークを一般人に決めてもらおう

 ウェザーニューズは「晴れ」「曇り」「雨」「雪」といった天気マークのことを、社内で「天気アイコン」と呼んでいる。この天気アイコンを何と一般人に決めてもらおうという、極めて大胆なプロジェクトだ。

 もちろん、誰でも自由に参加できるわけではない。同社の有料会員でウェザーリポートを上げてきてくれる「ウェザーリポーター」のうち、一定数以上のリポートを送っている人、またはウェザーニューズが主催する有料の気象セミナーに参加した人たちに限る。そういう意味では、プロジェクトiconは特定の人たちだけが集う閉じた場ではあるのだが、それでも約6500人が集結したというからすごい。

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