サンドボックス型のPCゲーム「Minecraft(マインクラフト)」の勢いは衰えることを知らない。2016年11月1日に、日本マイクロソフトが教育用途版「Minecraft: Education Edition(Minecraft EE)」の提供を開始した。プログラミング教育に重要な「プログラミング的思考」を育むツールとして、小学生などに大人気のMinecraftを利用しようというわけだ。

 しかし筆者は、Minecraftとプログラミング的思考の関連性には、これまで疑問を抱いていた。プログラミング的思考とは、コンピュータに意図した命令を伝えるように、物事を論理的に考える能力だ。筆者は、どうしてもMinecraftというゲームをプレイすることが、プログラミング的思考に結びつくとは思えなかったからだ。

 Minecraftの世界では、地面や木などがすべてブロックで構成されていて、レゴブロックを組み立てるようにゲーム内で建物を建築できる。また、レッドストーンというアイテムを使えば、レッドストーン回路と呼ばれるNOT回路やOR回路などを作成できる仕組みがある。

「Minecraft」の画面
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 レッドストーン回路を作れば、スイッチで電気をつけたり、自動ドアを作ったりすることができる。回路の基礎知識は計算機(コンピュータ)工学の基礎なので、コンピュータ上で動くプログラミングとあながち無関係なわけではない。

 また「MOD」という機能を使えば、Minecraftの世界で様々なプログラミング言語のコードを動かすこともできる。だが、このMODを使うには環境設定が必要で、小学生が誰でもできるといった簡単な作業ではない。

 ならば、プログラミング的思考がゲームで身に付くのか、さらには実生活で役立つのかは気になる。これらの疑問を、Minecraftに詳しいある人物に聞いてみた。

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