レーシングドライバーではなく、ソフトウエアエンジニアが表彰台の上でシャンパンファイトを楽しむ――。2017年に初めて開催される「完全な(無人の)自動運転車」によるレース「ROBORACE」では、こうした痛快なシーンが見られるかもしれない。

 ROBORACEは10チームが世界で年間14戦を通してチャンピオンシップを競う。主催側が用意する1車種による「ワンメイクレース」だ。電気自動車による世界的なカーレースである「フォーミュラE」の前座として開かれる。

ROBORACEの最新コンセプトモデル
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 車両の走行性能は全くの横一線。チームの勝敗を左右するのは自動運転を担うAI(人工知能)のアルゴリズムだ。英投資会社キネティック創業者でROBORACEの企画・運営を統括するデニス・スフェルドロフCEO(最高経営責任者)は「ソフト開発者同士の戦いになる」と話す。

ROBORACEを企画したデニス・スフェルドロフ氏
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 ROBORACEに使う車両はカメラやレーダー、超音波センサーをフル装備し、前方のコース状況や先行車両の動き、周囲の車両との間隔などをリアルタイムに把握する。運転制御用のコンピュータには、米エヌビディアが車載向けに開発した24テラフロップスのGPU「DRIVE PX2」を搭載。

 走行中に発生する膨大なデータを高速処理し「従来のレーシングカーを上回るスピード」(スフェルドロフ氏)で走行させるという。動力はそれぞれの車輪に備えたモーターだ。

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