Nutanix(ニュータニックス)を知っているだろうか。PCサーバーで仮想マシンと仮想ストレージを提供し、スケールアウトによりインフラを構築する「ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー(HCI)」。2011年の製品投入から市場を切り開いてきたNutanixは、注目のスタートアップ企業だ。2016年9月末には株式上場を果たし、一段の成長に向けた準備を整えた。

 盛り上がるHCI市場には、なだれを打って製品投入が続く。日本でのプレイヤーはNutanixのほかヴイエムウェアやシスコシステムズ、ヒューレットパッカード(HPE)などにとどまるが、2016年8月に訪れた「VMworld」では両手に余るほどの製品が並んでいた。

写真1●VMWorld 2016の「HCI ZONE」
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写真2●Nutanix プレジデントのスディーシュ・ネアー氏
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「テクノロジーの負債」とは無縁なのが強み

 Nutanixの強みは何か。同社 プレジデントのスディーシュ・ネアー氏へインタビューで尋ねたところ、「テクノロジーの負債(Technology Debt)が無いこと」と返ってきた。Nutanix製品は、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のような拡張性に富むインフラを、企業のオンプレミス環境で提供するのがコンセプト。「AWSのようなやり方で、何も無いところからアプローチできるのが強み」(ネアー氏)と、過去のしがらみとは無縁の更地から理想形を追いかける。

 「10年、20年とビジネスをやっている企業は既存の顧客がいるので、すぐに何かを変えるのが難しいし、新分野への投資も遅い」(ネアー氏)。テクノロジーの負債の一例としてネアー氏が挙げたのが電気自動車の開発だ。「テスラとフォードを見れば分かる。フォードはガソリン車があり、そこから電気自動車に関わろうとしている。テスラは何も無いところから“電気発”で開発を進めてきたから強い」(同氏)。

 こうしたテクノロジーの負債は、アマゾンやオラクルといったクラウドに力を入れるITベンダーにどう影響しているのか。AWSとオラクルのクラウドは、どちらが先進的なのか、あるいは古くさいのかについて考えてみた。

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