米スタンフォード大学は2016年9月、「Artificial Intelligence and Life in 2030」と呼ぶレポートを公表した。人工知能(AI)そのものや、人間やコミュニティー、社会に対するAIの影響に関して長期的な視野で調査する「One Hundred Year Study on Artificial Intelligence(AI100)」プロジェクトの第一弾で、典型的な米国の都市を例に取り、Transportation(交通)やHome/Service Robots(家庭用/サービス用ロボット)など八つの分野に関して「2030年のAI」の状況を予測している。

「One Hundred Year Study on Artificial Intelligence(AI100)」プロジェクトのWebサイト
出所:米スタンフォード大学
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 ブロジェクトがスタートしたのは2014年秋。今回公表したレポート(以下、AI100レポート)は、産学のAI専門家に加えて、AIに詳しい法律家や経済学者など17人のメンバーから成るStudy Panelが2015年に議論した結果を基に作成した。Study Panelには元マサチューセッツ工科大学(MIT)コンピュータ科学・人工知能研究所長で、ロボット掃除機「ルンバ」の米アイロボットを設立したロドニー・ブルックス氏や、著書「機械との競争」で知られるMITのエリック・ブリニョルフソン氏らが名を連ねる。

 ブロジェクト自体は少なくとも100年間、つまり2114年まで続くという、極めて息の長いものだ。Study Panelは5年ごとに予測を見直していく。以下、AI100レポートの一部を紹介しつつ、14年後のAIをどう捉えるべきかを考えてみたい。

 2030年にあなたは何歳になり、どのような生活を送っているのだろうか。そのころにAIはどこまで進化し、職場や社会、生活に入り込んでいるのか。自分や周囲のことをイメージしながら読み進めてほしい。AI100レポートは予測だけでなく、AIの歴史や現状もコンパクトにまとめている。無料でダウンロードできるので、興味のある方はご覧いただきたい。

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