Windows 10の正式版投入から約1年2カ月が経過した。米マイクロソフトは2016年9月26日(米国時間)から5日間開催した企業向けイベント「Ignite 2016」の基調講演で、Windows 10の動作機器が4億台を超えたと明かしている。しかし、当初掲げていた「2~3年で10億台突破」という目標達成にはほど遠い(写真1)。原因の一つは企業での導入が進んでいないことにある。

写真1●2~3年でWindows 10の動作機器を10億台にする目標を打ち出した、米マイクロソフトでWindowsとデバイス部門の責任者を務めるテリー・マイヤーソン氏
(出所:米マイクロソフト)
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 特に日本企業の導入は遅れている。日本マイクロソフトのWebサイトでWindows 10の導入事例ページを見ると、2016年10月3日時点で公開事例は9件だった(写真2)。同ページに掲載していた北國銀行のWindows 10全面導入や三井住友銀行のニュースと、「続々導入中。導入後の企業さまの声」の6件を含めても17件だ。

写真2●Windows 10の導入事例ページ
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 もちろん非公開分もあるうえに、「公開許可をもらっている企業もほかにあるが、公開作業が滞っている」(同社)ものもある。そもそも企業でのOSアップデートは互換性の検証などで時間が掛かるため、最新版の登場後すぐに移行が進むわけではない。

 それでも日本マイクロソフト業務執行役員Windows&デバイス本部長の三上智子氏は、「我々と付き合いのある主な企業の9割はWindows 10の検証を始めているが、導入まで至る数はまだ少ない」と語る。三上氏は「相当高い目標だが訴求力のある事例を増やし、2017年6月までには検証中の企業の半数がWindows 10に移行してもらえるようにしたい」と意気込む。

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