日々の生活(リアル)が充実している人たちを「リア充」などと呼ぶようになったのは、いつのころからだろうか。交流サイト「Facebook」などに、旅行やイベントの楽しそうな写真を投稿する行為を、「リア充アピール」などと呼ぶようになったのは、いつのころからだろうか。定かなことは分からない。

 かくいう記者もリア充である認識など全くないのだが、ごくまれにそう言われることがある。私事で恐縮だが、記者(男性)は最近フラワーアレンジメントに凝っている。というほど大げさなことでもなく、1~2カ月に一度、友人が主催するミニ教室に通っている程度なのだが。

 教室ではフラワーアレンジメントの先生の指示に従って、花を切って花器に刺していく。記者の腕前自体は当然ながらたいしたことはないのだが、そこはやはり本職による指導が入っているため、できあがりはそれなりに見えるものだ。

 成果の写真はFacebookに投稿している。フラワーアレンジメントのイメージなどカケラもない記者の投稿。ギャップが大きいだけあって印象に残るのか、投稿を見た人と後日に会うと、フラワーアレンジメントの話になることが多い。

 このときに一度、「リア充ですね」と言われたことがあった。記者には全くそんなつもりはなかったし、実際リア充でも何でもないと思っているので面食らった。

 「リア充アピール」という言い回しには、やっかみというか、少なからずネガティブな印象を含む。本人には悪気などないし、当然ながら悪いことをしているわけでもない。だいたいからして、「私はリア充です」などと意識している人もいないだろう(と信じたい)。

 ときにはばかられるリア充アピールだが、これがIT企業になると話は別。というのも、優れたIT人材を自社に惹きつける方策として、自社の「リア充っぷり」をアピールすることは有用と考えているからだ。

技術者交流会の様子
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 「優秀なITエンジニアを募集してるんですが、だれかいい人ご存じありませんか」。

 IT企業に取材することの多い仕事柄、記者はしばしばこのような尋ねごとを受ける。心当たりはないでもないが、自身の立場として紹介するわけにもいかない。

 こういうとき、記者は最近「うちは優れたIT人材を求めてこんなことをしていると、外に向けてアピールしてはどうか」と話すようにしている。各社は求人情報サイトや自社Webサイトで、人材募集を告知しているだろう。それに加えて、「この会社で働いてみたい」とITエンジニアに思わせる活動や自社の特徴を、積極的に公表してみてはどうだろうか。

 KDDIグループのネットサービス企業Syn.ホールディングス。2015年9月に動画広告のアップベイダー、Web接客支援のSocketを子会社化し、同11月には傘下のネット企業3社を合併したSupershipを発足。グループ企業を拡大している。

 同社が取り組んでいるのが、同社技術者による勉強会だ。若手のエンジニアが中心になって企画チームを編成。講演や、5分程度のライトニング・トークを実施している。これまでに5月と7月の2回、開催した。

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