同様の結果は海外の調査でも得られている。フィンランドのセキュリティベンダーであるエフセキュアが実施した調査では、およそ2割のユーザーが、全てのサービスにおいて同じパスワードを使っていると回答した(関連記事:2割のユーザーは1つのパスワードを使い回す)。

 同社では2010年4月、英国、ドイツ、スウェーデンの3カ国において、パスワードに関するアンケート調査を実施した。回答者は、1カ国につきおよそ1500人。「1種類のパスワードで全てのサービスを利用している」と答えたユーザーは、英国とスウェーデンではいずれも20.5%、ドイツは17.2%。

 野村総合研究所が2009年に実施した調査でも同様だった(関連記事:ネットユーザーの9割以上がID・パスワードを違うサイトで使い回し)。どのサービスでも同じパスワードを設定すると回答したのが25.8%。「複数のパスワードの中から選択する」との回答と合わせると、実に92.5%がパスワードを使い回していることが分かったという。

(アカウントの数)>(覚えられるパスワードの数)

 当然のことと言えば当然だが、使い回す理由は、利用しているアカウントの数(ユーザーIDの数)が、覚えられるパスワードの数を超えているためだ。IPAの実態調査によれば、「利用しているユーザーIDの数」の回答として最も多かったのが3個、次いで5個が17.2%、10個が13.8%だった(図4)。

図4●利用しているユーザーIDの数(IPAの報告書から引用)
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 一方、記憶できるユーザーIDの数は、1個から5個までで全体の85%を占めた(図5)。

図5●記憶できるユーザーID/パスワードの数(IPAの報告書から引用)
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