システム開発プロジェクトを成功に導くために重要な要件定義。ユーザーの要求が正しく反映されていなかったり、漏れがあったりすると、設計段階で要件の追加や変更が発生し、その都度手戻りが起きかねない。

 要件定義が重要だとは分かっていながらも、頭を悩ませる企業は多い。要件定義の精度を高めるため、2014年4月に要件定義の改善プロジェクトチームを立ち上げ、地道な活動を続けているのがMS&ADインシュアランスグループホールディングス(MS&ADホールディングス)のシステム関連会社であるMS&ADシステムズだ。

 改善プロジェクトチームはMS&ADシステムズの担当者と、MS&ADホールディングスの子会社である三井住友海上あいおい生命保険の情報システム担当者の7~8人で構成される(写真1)。

写真1●改善プロジェクトチームのメンバーの一部。左から三井住友海上あいおい生命保険 情報システム部 システム企画グループ 課長の三枝剛氏、次長の菊地昌人氏、MS&ADシステムズ 生保本部 生保システム第一部 上級マネージャーの金井一悦氏、同MSA保全グループ マネージャーの瀬川真由氏、同MSA新契約グループ エンジニアの神谷伸太朗氏
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 三井住友海上あいおい生命保険 情報システム部 システム企画グループ 課長の三枝剛氏は、MS&ADシステムズと一緒にプロジェクトチームを立ち上げたきっかけをこう語る。「2011年10月の合併(三井住友海上きらめき生命保険とあいおい生命保険が合併して三井住友海上あいおい生命保険が誕生)がきっかけ。別のシステムで独自のやり方をしていた両者が今後一体となってシステム開発をするには、標準的な仕組み作りが欠かせなかった」(三枝氏)。

 MS&ADシステムズ 生保本部 生保システム第一部 上級マネージャーの金井一悦氏は、従来の課題についてこう説明する。「要件定義は担当者任せで手順や方法は統一されていなかった。人によって精度にばらつきがあったため、後から手戻りが発生して開発コストや開発スケジュールに影響が出る案件もあった」(金井氏)。

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