「コンテンツ事業者は、エンドユーザーが欲しい物を届けることができれば手段はなんでもいい。IPv4より便利だったらIPv6を使うが、現状ではそうなっていない」―――2015年1月14日~16日、静岡県でインターネットの運用や技術について話し合う日本の技術者コミュニティのミーティング「JANOG35 Meeting」が開催された。なかでも盛況だったセッションの1つが、「なぜ、IPv6対応したくないのか」というもの。コンテンツ提供事業者と、クラウドサービスの提供事業者の担当者が登壇し、IPv6対応への本音を語るという内容だった(写真)。

写真●Janog35 Meetingのセッション「なぜ、IPv6対応したくないのか」の様子
左から、モデレータを勤めた日本インターネットエクスチェンジの馬渡将隆氏、パネリストのDMM.comラボの佐々木健氏、ドワンゴの関剛氏、さくらインターネットの横田真俊氏。
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コンテンツ側の対応が遅れがち

 2011年にIPv4グローバルアドレスの在庫が枯渇してから4年近くが過ぎた(関連記事:IPv4アドレス中央在庫がついに枯渇、ただし「これは通過点」---4組織が式典とプレスカンファレンス )。現在では、アクセス回線やISPのネットワーク、ユーザー宅内のクライアントパソコンのOSなどでIPv6への対応が進みつつある。とはいえ、これだけでは「インターネット上でIPv6のトラフィックが大幅増!」ということにはならない。「クライアントだけでなく、コンテンツ側も含めてエンドツーエンドでIPv6に対応しないと、ネットワークはIPv6/IPv4の両方に対応(デュアルスタック対応)するが、そこに流れるパケットはIPv4のままになる」(モデレータを務めた日本インターネットエクスチェンジの馬渡 将隆氏)。日本では、このコンテンツ(サーバー)側でのIPv6対応例は少なく、IPv4での通信がほとんどだ。どうしてこういった状況になっているのか。「なぜ、IPv6対応したくないのか」では、コンテンツ提供事業者や、クラウドサービス事業者が登壇して本音を語った。

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