10年以上前、世界中のインターネットユーザーを恐怖のどん底に陥れた「マクロウイルス(マクロ型不正プログラム)」が“復活”の兆しを見せている。一度は廃れたマクロウイルスだが、新たな手口により感染を拡大している。新手口の特徴は、「ユーザーをだましてマクロ機能を有効にさせること」。安全であることが確認できない文書ファイルについては、マクロ機能を安易に有効にしてはいけない。

メールサーバーを次々落とした「Melissa」

 マクロウイルスは、Microsoft Officeなどのマクロ機能を悪用するウイルス。文書ファイルを開くと悪質なマクロが動き出してメールで感染を広げたり、別のウイルスを実行したりする。

 以前からのパソコンユーザーならご存じのように、マクロウイルスの歴史は古い。1995年に出現した「Concept(コンセプト)」が、史上初のマクロウイルスとされている。ConceptはWord文書に感染するウイルス。Word文書を介して感染を広げるだけだったので、文字通り、マクロウイルスの「コンセプト(概念)」を示しただけだった。

 Conceptの出現は衝撃的だった。「ウイルスは実行形式ファイルのみに感染して、文書ファイルなどのデータファイルには感染しない」という、それまでの常識が破られたからだ。このため、マクロウイルスに感染するパソコンが続出。多大な被害をもたらした。

 数あるマクロウイルスの中でも、1999年に出現した「Melissa(メリッサ)」は世界中を混乱に陥れた。Melissaの特徴は、メールを使って感染を広げること。Wordと同じパソコンにインストールされているOutlookを使って、Melissa感染ファイルを添付したメールを大量に送信する。

Word文書に感染するマクロウイルス「Melissa(メリッサ)」が送信したウイルス添付メールの例
(出所:トレンドマイクロ)
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら