2015年2月14日、バレンタインの日。東京・京橋のイベント会場には、Macファンが100人以上詰めかけた。昨年2014年は、アップルのMacintosh誕生から30周年にあたる年。これを記念して、「Macintosh 30 Years Meeting TOKYO」が開催されたのだ。

 特徴的なのは、このイベントを主催したのはアップルではないこと。アップルユーザー、Macintoshユーザーたちが自発的に企画し、ネットで告知したところ3800円のチケットがすぐに売り切れた。

 当日の会場には、Macintosh誕生20周年記念で発売された機種やiBookなどの数多くのMacintoshやポスター、広告などが並べられた(写真1写真2)。いずれも、ユーザーが長年大事に所蔵してきたものである。参加したファンたちは、Macintoshを懐かしそうに見ながら、最初のMacとの出会いや当時の状況などを実に楽しそうに語り合っていた。

写真1●往年のMacintoshの名機。Macintosh SE(左)とColor Classic
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写真2●初代iBook
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 アップルファンが“熱い”ことは、もちろん筆者も以前から知っていた。新製品の発売日にはアップルストア前に長蛇の列ができるし、新製品が発表されるとあれば日本時間で夜中の2時でも多くの人が起きて中継を見ている。

 それでも筆者は、このイベントに集まるMacファンの熱量を目の前で感じ、圧倒された。新製品の発売日に行列ができるメーカーはあっても、ファンが製品誕生の節目の年に自らイベントを開催し、参加者が喜んで集まり、目をキラキラさせるような製品はほとんどない。筆者は改めて、なぜこれほどアップル製品は長く愛され続けるのだろうか――と考えていた。

 読者の皆さんがご存知のとおり、その理由にはスティーブ・ジョブズのカリスマ性、スタイリッシュなデザイン、ミュージシャンやアーティストが使うマシンとしてのあこがれなどがあるだろう。ただ、なんといっても製品の素晴らしさが人をひきつける。そして、アップルの上辺だけではない「デザイン」の力が、愛される製品をつくるのではないかと思い至った。

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